圧縮度とハウスナー比とは？

圧縮度は、粉末材料の流動性を評価するために使用される指標で、かさ密度とタップ密度の比率から計算されます。

圧縮度は、以下の式で求められます。

ここで、ρTはタップ密度、ρBはかさ密度である。

• カサ密度は、粉末を容器に自然に流し込んだ際の単位体積あたりの質量を指します。
• タップ密度は、容器を一定回数叩いて粉末を詰めたときの単位体積あたりの質量です。

圧縮度が高いほど、粉末の流動性は低く、詰まりやすい傾向があります。

ハウズナー比は、以下の式で求められます。

ここで、ρTはタップ密度、ρBはかさ密度である。

粉体の流動性評価には、圧縮度やハウズナー比が指標としても使われます。一般に、これらの値が低いほど、粉体の流動性は良好であることを示します。

• 優れた流動性：圧縮度が10未満、またはハウズナー比が1.11未満の場合
• 非常に悪い流動性：圧縮度が38以上、またはハウズナー比が1.60以上の場合

このように、圧縮度とハウズナー比を用いることで、粉体の流動性を数値的に評価しやすくなり、製造や品質管理において重要な指標となります。

粉末材料の流動性は、圧縮度、ハウズナー比、および安息角といった複数のパラメータを統合して評価することができます。これにより、各パラメータが示す特徴を総合的に捉え、より正確に材料の流動性を予測できます。また、これらのパラメータの個別の数値からも材料の流動性を判断することが可能です。

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