噴流性指数とは?
2023-07-18WIKI
粉体のフラッシングの起こしやすさを定量的に表現するために、R.L. Carrによって提案された指標が「噴流性指数」です。この指数は、粉体の流動特性を評価するための重要な要素となります。研究によると、粒子径が 100μmより小さい粒子の割合が減少すると、流動性が向上します。
噴流性指数の特徴
-
構成要素: 噴流性指数は、以下の4つの測定値の合計として計算されます:
- 流動性指数
- 崩壊角
- 差角
- 分散度
-
換算表: 噴流性指数は、これらの測定値に基づいて、経験的に求められた換算表を用いて算出されます。このアプローチにより、異なる粉体の流動性を比較することが可能になります。
測定方法
- PowderPro A1粉体物性総合試験機: 噴流性指数の具体的な測定のために、専用の測定機器である「PowderPro A1粉体物性総合試験機」が開発されています。この装置は、粉体の流動特性を定量的に評価し、噴流性指数を求めるためのデータを提供します。
重要性
- プロセスの改善: 噴流性指数を用いることで、粉体の取り扱いや加工プロセスの最適化が可能となり、品質管理に貢献します。
- 応用範囲: 噴流性指数は製薬、食品、化学工業など、さまざまな分野で粉体の特性評価に広く利用されています。
まとめ
噴流性指数は、粉体のフラッシングの起こしやすさを定量的に評価するための重要な指標であり、粉体の流動性を理解するために欠かせない要素です。流動性指数、崩壊角、差角、分散度などの測定値を基に算出され、パウダテスタを用いて具体的に評価されます。
粉体の噴流性指数表
流動性 |
崩壊角 |
差角 |
分散度 |
||||||||
流動性指数 |
指数 |
度 |
指数 |
度 |
指数 |
% |
指数 |
||||
≥60 59-56 55 54 53-50 49 48 47-45 44 43 42-40 39 38 37-34 33 32 31-29 28 27 26-23 ≤23 |
25 24 22.5 22 21 20 19.5 18 17.5 17 16 15 14.5 12 10 9.5 8 6.25 6 3 0 |
≤10 11-19 20 21 22-24 25 26 27-29 30 31 32-39 40 41 42-49 50 51 52-56 57 58 59-64 ≥64 |
25 24 22.5 22 21 20 19.5 18 17.5 17 16 15 14.5 12 10 9.5 8 6.25 6 3 0 |
≥30 29-28 27 26 25 24 23 22-20 19 18 17-16 15 14 13-11 10 9 8 7 6 5-1 0 |
25 24 22.5 22 21 20 19.5 18 17.5 17 16 15 14.5 12 10 9.5 8 6.25 6 3 0 |
≥50 49-44 43 42 41-36 35 34 33-29 28 27 26-21 20 19 18-11 10 9 8 7 6 5-1 0 |
25 24 22.5 22 21 20 19.5 18 17.5 17 16 15 14.5 12 10 9.5 8 6.25 6 3 0 |
||||
噴流性評価 |
|||||||||||
噴流性の程度 |
非常に強い |
かなり強い |
傾向がある |
するかも知れない |
無し |
||||||
噴流性指数 |
80-100 |
60-79 |
40-59 |
25-39 |
0-24 |
粒子解析の概念を理解するのにお困りですか? 私たちの新しい『粒子解析入門ガイド』では、これらの概念をできるだけわかりやすく解説しています。PDFをダウンロードすれば、電車や飛行機の中など、インターネットがない場所でもお読みいただけます。 |