電気泳動光散乱（ELS）とは？

電気泳動光散乱（ELS）とは、散乱光のドップラーシフトを基に、溶液中の懸濁粒子のゼータ電位を測定する光散乱技術です。

 レーザービームはビームスプリッターで分割され、入射ビームと参照ビームに分かれます。入射ビームはサンプル粒子を照射し、参照ビームはPZT（圧電素子）を通過し、反射鏡で反射された後、12°の前方角で検出される散乱光と組み合わされます。電場にさらされた荷電粒子は電気泳動を受け、その結果、散乱光の周波数が入射光に対してシフトします。この周波数シフトの大きさは、電気泳動速度に相関しています。

検出器は前方に設置され、散乱信号を検出し、周波数シフトと電気泳動移動度を取得します。ヘンリーの方程式を用いることで、電気泳動移動度に基づいてゼータ電位とその分布を求めることができます。

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