かさ密度、タップ密度とは？

かさ密度（Bulk Density）

かさ密度は、粉体や顆粒を自然な状態で容器に入れた際の単位体積あたりの質量を指します。粉体の粒子同士の間にできる空隙（すき間）を含んだ状態での密度です。そのため、粉体の充填具合や構造によって変動する可能性があります。

• 測定方法: 粉末を容器に自然に入れ、その時の体積と質量を測定して計算します。

ここで、_ρBはかさ密度、Mは粉体の質量（グラム）、_VBは体積である

タップ密度（Tapped Density）

タップ密度は、容器内の粉体を一定回数振動または叩く（タッピングする）ことで、粉体の粒子が密に詰まった状態での単位体積あたりの質量を指します。タッピングによって粉体が沈降し、粒子間の空隙が減るため、タップ密度はかさ密度よりも高くなる傾向があります。

• 測定方法: 粉末を容器に入れた後、特定の振動や叩きを加え、沈降した状態での体積を測定します。その際、質量は変わらないため、減少した体積を用いて密度を再計算します。

かさ密度とタップ密度の違い

• かさ密度: 粉体が自然に容器に入ったときの密度。粉体の自然な状態を反映する。
• タップ密度: 振動や叩きによって粉体を密に詰めたときの密度。粉体の圧縮性や凝集性の指標となる。

詳しくは、タップ密度に関するビデオをご覧ください。タップ密度とは何か、そしてその重要性について解説しています。

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