安息角、崩壊角、差角とは？

安息角とは、特定の条件下で粉末粒子が自由落下した際に形成される粉末円錐の傾斜面と水平面の間の角度のことを指し、粉体の流動性を評価する重要な指標です。安息角が小さいほど流動性が高く、扱いやすい粉体であることを示します。一般的には、粉体の摩擦角と安息角はほぼ同じとされていますが、材料によっては例外があり、例えばソルガムきびのように、摩擦角と安息角の大きさが異なる場合もあります。

安息角を測定した後、粉体山に機械的振動を加えると、粉体粒子が傾斜面に沿って滑り落ち、傾斜角が小さくなります。この新しい角度を崩壊角と呼びます。

差角は安息角から崩壊角を引いた値であり、粉体の噴流性を評価する指標の一つです。一般的に、差角が大きいほど粉体の噴流性が良好であるとされます。これは、粉体が水と接触した際により容易に分散・沈降しやすいことを示しており、噴流性の改善が必要な粉体材料の選定や品質評価に役立ちます。

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