精度試験とは？

レーザー回折式粒度分布測定における精度試験は、認証標準物質の測定結果とその公称値との一致度を評価するためのものです。精度試験では、各認証標準物質を最低でも3回、個別に測定する必要があります。また、十分かつ適切なサンプル濃度で測定を行うことで、信頼性の高い結果を得ることが重要です。

ISO 13320: 2020に基づき、精度試験の許容限界U_limは次の式で計算されます。

• U_p: レーザー回折・散乱粒子径測定装置の最大許容不確かさ値。
• CF : カバレッジファクター（coverage factor）。

これらの値は以下の表に示されます。U_crmは認証標準物質の指示書に記載されています。

カバレッジファクターは、特定のデータが定義された標準偏差内でどの程度の信頼性を持つかを示すもので、適用分野によって異なります。例えば、計量業界では、不確かさが95%の信頼区間で与えられる場合、カバレッジファクターは2と考えられます。

これにより、精度試験の実施における不確かさの評価がより明確になります。

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