D[4,3]とD[3,2]とは？

D[4,3]とD[3,2]は、粒子径測定に関する異なる基準を基にした平均直径です。それぞれ体積基準平均径と面積基準平均径を表し、異なる測定技術の結果を比較するために使用されます。

D[4,3]（体積基準平均径）

• 定義: D[4,3]は体積加重平均径で、粒子の体積に基づいて計算されます
• 使用例: 体積基準のレーザー回折・散乱法の結果と比較する際に好まれます。

D[3,2]（面積基準平均径）

• 定義: D[3,2]は面積基準平均径で、粒子の面積に基づいて計算され、小さな粒子が結果に与える影響が大きくなります。
• 使用例: 画像解析装置から得られる測定結果と比較する際に優先されます。

平均径の計算

異なる基準に基づく平均径の計算方法は以下の通りです。

例えば、2つの球体の直径がそれぞれ1μmと10μmの場合、個数基準平均径D[1,0]を求めるとします。この場合、個数基準平均径は次のように計算されます。

粒子平均径を体系的に反映させる必要がある場合、以下に示す体積基準平均径を適用すべきです。これは、大きな粒子の体積が粒子全体の99.9%以上を占めていることを示します。

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