粒子濃度をどのように設定しますか？

レーザー回折式粒度分布測定においては、粒子濃度（オブスキュレーション、遮光率とも呼ぶ）を10～15％に設定するのが一般的です。粒子濃度が適切であると、以下の2つの条件が満たされます：

1. 粒子数が少なすぎず：少なすぎるとサンプルの統計的な代表性が不足し、正確な結果が得られません。
2. 粒子数が多すぎない：多すぎると多重散乱（光が粒子間で何度も散乱される現象）が発生し、粒子径が実際よりも小さく評価されるリスクがあります。

つまり、粒子濃度を10～15％の範囲に保つことで、多重散乱を回避しながら、測定結果の代表性を確保できます。

また、粒子径が小さいサンプルほど、同じサンプル体積でも粒子数が多くなるため、粒子濃度が高くなる傾向にあります。小さい粒子が多すぎると、多重散乱が発生しやすくなるため、適切な粒子濃度上限を超えないよう調整が必要です。経験的に、大きな粒子の測定では濃度を高めに設定できるのに対し、小さな粒子では粒子濃度の管理がより慎重に求められます。

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