湿式法では粒子はどのように分散されるのですか？

レーザー回折・散乱法による粒度分布測定において、微粒子が懸濁液中で凝集すると測定結果の精度が低下することがあり、そのため試料の完全な分散が重要です。湿式法を使用する場合、以下の3つの方法で効果的に試料を分散できます：

1. 循環系のご利用
   凝集体の一次分散は、攪拌翼を備えた湿式分散器にサンプルを循環させて、攪拌によって凝集体が崩れ、粒子を個々に分散します。

2. 超音波のご利用
   超音波のレベルを調整して凝集を解消します。適切な超音波強度により凝集体が分解し、均一な粒子分散が促進されます。

3. ポンプ速度と流路の工夫
   循環槽の下り勾配と高いポンプ速度によって、湿式分散経路内で比重や粒径が大きい粒子の沈降を防ぎます。これにより、安定した分散状態が維持され、粒子径測定の統計的な代表性が向上します。

また、水上に浮遊する粒子に関しては、界面活性剤を適量に希釈して加えると、表面張力が低下し、粒子が水中に取り込まれやすくなります。

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